こんにちは。ちぐです。
その1〜その3に引き続き、ちぐの絵がいつ、どんな風に上達したか!?もしくはしなかったか!?というのを明らかにするログです。
今回は漫画を完成させた頃の2019年1月から3月までの変遷をご紹介します。
目次
こうなったら毎回載せます。初期と最新のビフォーアフター
ビフォー (2017年2月)
アフター(2019年3月)
それでは1月から始めましょう!
2019年1月 漫画持ち込み
【オリジナル】「魔法使いにお願い」/「ちぐ」のマンガ [pixiv]
さて1月になり、いよいよ漫画が完成。
7社へ持ち込みへ行きました。
持ち込みの詳細はまた別で記事にできればと思うのですが、絵に関して言われたことは
「背景は描き込みがよくしてあって、初めての作品にしては良い」
「少女漫画向けにしては線が太い」
「髪や目をもっと繊細に作り込んだ方が良い」
「絵柄がアニメっぽい」
でした。
絵柄に関しては、自分でも「これなのか?」と疑問に思っていたため、指摘されて納得。
ここから少女漫画的な絵柄の研究に入りました。
目だけ模写してみたり
絵柄を変えることを意識して描いてみたり。
絵柄を変更、と言うかペンの使い方を研究するにあたって、youtubeの作画動画がとても役に立ちました。
あとツヤベタもこの頃、漫画をじっくり観察・模写をして、やっとできるようになりました。
この頃、なぜか「動きのある絵が描きたい」という機運が(自分の中で)高まっていたので、「スーパースポーツデッサン」という教本を買って模写していました。
模写
そんな頃に描いたイラスト
(参考 「カードキャプターさくら」木之本桜・ケロちゃん)
最初の頃と比べると、随分イラストらしいものが描けるようになって来ました。そしてこれもフルデジタル!もう板タブとケンカしない!
正直に言うと、クリアカード編の表紙をめちゃめちゃ観察しながら、それ風になるように描いたのですが…笑
観察して取り入れる、と言うことがやっとまともにできるようになって来たかな、と言うところです。
2019年2月 シワに着目
ある方に「顔以外、体のシワなどの表現をもっと頑張りましょう」とアドバイスをいただき、シワの練習を開始。
有名なヒトカクさんの教本を購入
また、漫画を描くにあたって制服のシワが全然わからなかったので、こちらも購入
模写
これまでの練習では、素体の形や筋肉をちゃんと描けるようになることばかり気にしていたので、シワなどの「仕上げ」に注目すると言うのは自分にとって新たな境地でした。
そして漫画を描くにあたっては、やはり仕上げの見栄えの良さと言うのがとても重要で、楽しい作業。
やっと自分の描きたい絵に近いものが描けるようになって来ました。
(参考 ゲーム「刀剣乱舞」白山吉光)
2019年3月 絵柄が見えてくる
この頃、デジタルで漫画のトレスを始めてみました。
商業漫画をそのままトレスしてしまっているので、ここには載せられないのですが…笑
トレスしながら色々な種類のペンツールを試してみたり、パース定規を使ってみたりして、気軽にトライアンドエラーができてとても勉強になりました。もっとやりたい。
そして「教本を買うのをケチるのはやめよう!」と思い立ち、それまで迷って買えなかった本を購入。
模写
いろんなポーズがあって楽しい。
これまで、写真の模写といえば雑誌やPinterestからやって来たのですが、アオリ・フカンや座った姿の良いものはなかなか見つからないので、そういった資料がたくさんあるのがとても良かったです。
また、ヒトカクさんの本で学んだシワ知識を、リアルな写真の線画化にどう落とし込むか、と言うのを試すことができました。
マイケル・ハンプトンの人体の描き方: 躍動感をとらえるアナトミーとデザイン
- 作者: マイケル・ハンプトン,平谷早苗,Michael Hampton,株式会社Bスプラウト
- 出版社/メーカー: ボーンデジタル
- 発売日: 2016/08/20
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログを見る
絵に躍動感が欲しいけど、胸郭や骨盤がよくわからなくてどうにも上手くいかない。。。と思っていたところ、この本はそういった部位をアナトミー的に分解し、大きく動かした状態の例がたくさんありそうだったので購入。
模写は大変そうだったので、とりあえずトレス
アナトミーの本だと思っていたのですが、前半はジェスチャードローイングについても詳しく書かれていてとても勉強になりました。ただ、この本はまだそこまで活かせてないかも。
そして3月末ごろに描いた絵がこちら
(参考 漫画「魔探偵ロキ」ロキ)
(参考 アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」エミリア)
やっと「アフター」の絵にたどり着きました。
かなり漫画っぽい絵柄にできるようになってきたのではないでしょうか。
繊細な絵が好きなので、自分的にも好みに近づいて来ました。
と言うか、これまでは「絵柄が定まっていなかった」と言うのもあるのですが、「ペンが扱えていなかった」というのもやはり大きかったなと思います。
以前の鉛筆画の絵と比べてみると、案外絵の方向性って変わってないんですよね。
鉛筆でやりたかったことを、やっとペンで表現できるようになって来た。
それが3月までにできたことかなと思います。
また、ここでアニメ私塾の初心者コースは受講期間が終了しました。
最後の方は全く課題を出しませんでした。笑
でも、コースの初期で練習に対する基本的な姿勢、最低限必要な考え方を身につけられた(たぶん)ことは、その後の自由練習にも非常に役に立ったと思います。
まとめ
と言うわけで、2017年2月から2019年3月まで、約2年間にわたるちぐの絵の変遷でした。
練習を始めた頃、絵の上達を目指す上で有益な情報は色々と溢れているし、いろんなクラス、教本、ノウハウがあるけれど、じゃあ「どれをやったら上手くなるの?」と疑問に思っていました。
教本のレビューなどで「この本良いです!」って描いてあっても、実際それでどのくらいその人の実力が上がったのか分からないし…
というわけで、何をどんな風に組み合わせてやって来て、どんな風に絵が変わり、どこが変わらなかったか、と言う一つのサンプルとして、このログが誰かの参考になればと思います。
あともう一つ、これまで練習してきてとても思ったのが、たくさん描いて、たくさん練習をすることもすごく大事だけれど、それよりも何より大切なのは、練習した上で意図的に自分の絵を「変える」ことではないか、ということです。
練習で模写などをしたものの良いところ、自分の知らなかった新しい線や形、法則ややり方を一つずつ理解して自分の絵に取り入れていくことで、自分の絵は少しずつですが確実に上達していきました。
私塾に入る以前、描けども描けども絵が上達しなかったのは、練習量的なところもありますが、これをしなかったのが一番大きかった気がします。(正確な模写をしていなかったというのもある)
変えなきゃ変わんないのは当たり前なんですけどね。でも、絵って「描いてれば自然と上手くなるもの」って、どこかで思い込んでいたんだと思います。
こんなに練習してるのになんで上手くならないの!と悩まれている方は、ぜひ一度、お手本から学んだ線や形、「上手な人がやっている手順」でこれはいいな〜と思えるものをを取り入れて、ご自分の絵を変えることを意識して描いてみてください。ちぐ的にはかなりおススメです!
あと、このブログを読んで「もっとこう言う練習すればいいのに!」と思ったそこのあなた。ぜひコメントで教えてください。笑
それでは、ちぐの上達変遷ログはひとまずここまで。
また時間が経った頃に、続きも更新できればと思います。
まずはその4まで、お付き合いいただきありがとうございました!!^^
*今回参考にさせていただいた作品
ゲーム「刀剣乱舞」
http://www.dmm.com/netgame/feature/tohken.html
「魔探偵ロキ」
アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」